前回、強さは総合力の掛け算という話をしました。技術・身体能力・精神力・戦術・再現性、全部を兼ね備えることが大切。その上で、僕がトップまで行く選手の一番の差だと思うのが『勝利への執念』です。執念があるからこそ日々高いレベルで努力を続けられるし、大事なところで相手を上回る。この話をさせてください。
この記事のポイント
- 同じ技術・身体能力なら、最後の差は『どれだけ勝ちたいか』
- 本当の執念は『気合で何とかする』ではなく、淡々と積み重ねる力
- 執念は日々の地味な準備(練習・体づくり・睡眠・振り返り)に表れる
- 執念を持つ人は、運が来た時につかめる状態に自分を置き続けている
最後に差が出るのは「どれだけ勝ちたいか」
同じような技術レベル、同じような身体能力を持った選手同士が戦うと、最後に差が出るのは、どれだけ勝ちたいと思っているか、そのためにどこまで準備できるか、苦しい場面でどこまでやり切れるか——この部分だと思うんです。
全部を高いレベルで兼ね備えることは大前提。その上で、トップまで行く選手を分けるのは、やっぱり勝利への執念だと僕は思います。
技術も身体能力も同じくらいの選手同士。最後に差をつけるのは、勝ちたいという執念と、そのためにどこまでやり切れるかです。
本当の執念は「淡々と積み重ねる力」
ただ、ここで言う執念は、単なる『気合で何とかする』じゃないんです。本当に強い選手の執念は、勝つために必要なことを、感情に左右されずに淡々と積み重ね続ける力として表れる。
疲れていても睡眠や栄養を整える。負けた試合を見返して課題を分析する。苦手な練習から逃げない。ミスしても次の1本に集中する。長い間結果が出なくても改善を続ける。こういう地味な行動の積み重ねが、試合終盤の1点や、大事な場面の判断につながっているんだと思います。執念って、熱さと冷静さの両立なんですよね。
本当の執念は、勝つために必要なことを感情に左右されず淡々と積み重ねる力。熱い思いと、日々を淡々と続ける冷静さの両立です。
執念は、運命も味方につける
もちろんスポーツなので、運に左右される時もあります。相手との組み合わせ、ボールの跳ね方、怪我、判定、当日のコンディション——自分ではコントロールできない部分もある。それでも僕は、執念を持っている人は、運命も味方につける確率が高いと思うんです。
なぜかというと、執念を持って準備を続ける人は『運が来た時に、それをつかめる状態に自分を置き続けている』から。逆に準備不足の選手は、チャンスが巡ってきても生かせないことが多い。僕が今取り組んでいるトレーニング、睡眠管理、技術の言語化、動画での振り返り、学び続ける姿勢——これも全部、執念の一つの形だと思っています。
執念を持って準備を続ける人は、運が来た時につかめる状態に自分を置き続けている。だから運命も味方につけられるんです。
勝ちたい思いと、淡々と積み重ねる冷静さ
トップレベルで長く勝ち続ける選手ほど、勝ちたいという強い思いと、日々を淡々と積み重ねる冷静さを両立しているように感じます。試合中に気合が入っているだけじゃなくて、練習・体づくり・睡眠・栄養・振り返り・学習といった地味な部分にも、強い熱量を持っている。
僕がこれまでずっと大事にしてきた『生活習慣』『思考』『学び続ける姿勢』も、実はトップ選手を支える重要な要素なんだと、改めて思います。うまさだけでは勝ち続けられない。総合力を高めて、その全部を支えるのが勝利への執念。僕はそう信じて、これからも淡々と積み重ねていきます。


