試合中、僕が何を考えて、なぜそのプレーを選んだのか——実際の試合(mmb vs HIPPY)を一球ずつ解説します。ブロックは手の出し方が注目されがちですが、実は『飛ぶ位置』が同じくらい大事。攻撃も、あらかじめ手札を用意して切っていく。その思考の中身を全部お見せします。
この動画のポイント
- ブロックは手の出し方以上に『飛ぶ位置(位置取り)』が大事
- 右巻きスパイカーには外側から迎えて、内側にワンタッチを取る
- 巻き系のボールは出しすぎず、手を添えて女子に任せる
- 最後の1点は『強打で決める』と相手に予測させ、弱で決める
ブロックは「飛ぶ位置」が大事
この試合はブロックを『止めに行く』ことを課題にしていました。右肩の前でボールを取って右巻きで打ってくる選手には、2人の間を詰めて飛ぶと、手に当たってブロックアウトを取られてしまう。正しくは、もう1個外で飛んで正面で捉え、内側に手を出す。そうすればブロックもできるし、ワンタッチを後ろにもらえる。
巻き系のボールに対しては、ブロックを出しすぎない。出しすぎるとワンタッチで弾かれるので、手を添えているだけで女子の邪魔をせず、女子に任せる。これが良い守り方です。試合ごとに『止めに行く』『内側にもらう』など課題を持って取り組み、なおかつ必ず勝つことを大前提にしています。
ブロックは手の出し方をよく重視されますが、飛ぶ位置も同じくらい大事。位置取りを間違えると、止め方が正しくても出されてしまいます。
手札を用意して、上がったトスに切る
攻撃は、あらかじめ『どうなったらどうしようか』と手札を何枚か用意しておいて、上がったトスに対してカードを切る組み方をしています。相手がクロスを警戒して女子をインナーに入れているのを頭に入れていたので、トスが伸びてクロスが弱くなる状況では、開いているフェイントゾーン一択で決めました。
結果がミスでも、やっていることが正しいかどうかが一番大切。だから落ち込むことはなく『次の1点取ろう』しか考えない。チームで失点しても、最後に15点取ればいい。みんなが決めてくれることを信じて、最後の15点だけを考えてプレーしています。
最後の1点は、強打と見せて弱で決める
セット最後の15点目。相手も『最後は強打で決めるだろう』と予測する。だからあえて思いっきり打つモーションから、弱で決める。クロスにずっと体と目線を向けて『クロスを打つぞ』と印象づけ、左手をネットと平行に出してブロックをクロスに釣る。開いたストレートゾーンに、弱で当てて出す。
昔の僕なら最後の1点は思いっきり打って決めるパターンでしたが、たくさん失敗した経験から、冷静に弱で決めて勝つこともできるようになってきました。偶然決まったではなく、なぜ決まったか言葉で説明できるくらい論理的に攻撃することが、勝ち続けるために大切なことです。
偶然決まったではなく、なぜ決まったのかを言葉で説明できるくらい論理的に。それが勝ち続けるために僕が一番大切にしていることです。


